出版社内容情報
《内容》 大部分の肝疾患の診断は,肝機能検査,肝炎ウイルスマーカーや肝画像検査により可能となってきた.それにともない,これまでのように腹腔鏡下に肝生検して診断するという頻度は減少してきたといわなければならない.しかし,慢性肝炎に対するIFN治療には投与開始前の肝組織診断が望ましいとされ,より侵襲の少ない超音波誘導下の肝生検がよく行われるようになってきた. したがって,その目的も,肝疾患の診断または鑑別診断にとどまらず,病期,病態,進行性の判定,あるいは治療の適応や治療効果の判定法としての意義も考えられるようになってきた.また,今日のように肝画像診断の高性能化と普及によっても,悪性リンパ腫やサルコイドーシスなどのように肝生検によって初めて診断が可能となる場合があり,以前と同様に確定診断法としての意義はいささかも失われていない.そこで,本書では,各種の肝疾患の概念,診断基準や治療法の最近の進歩を要約し,その診断に肝生検がどのように役立ち,疾病の診療にどのように生かせるのか,肝生検を行うにあたってどのような注意が必要なのか,生検診断のポイントと鑑別診断などについて述べるように努めた.なお,この書はModern Physicianで15回にわたって連載されたものをまとめたものである. 代表的な肝臓病についての肝生検像をカラー写真で示し,その診断法をわかりやすく解説したので,肝臓病を専門としない臨床医や研修医にも活用していただけるものと願っている.(序文より抜粋) 《目次》 主要目次1.総論「臨床医のための肝生検診断」2.急性ウイルス肝炎3.劇症肝炎4.慢性肝炎5.自己免疫性肝炎6.代謝性肝疾患7.薬剤性肝障害8.アルコール性肝障害9.脂肪肝10.肝硬変11.原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎12.特発性門脈圧亢進症13.肝悪性腫瘍14.その他の肝限局性病変15.サルコイドーシスと悪性リンパ腫
内容説明
大部分の肝疾患の診断は、肝機能検査、肝炎ウイルスマーカー肝画像検査により可能となってきた。それにともない、これまでのように腹腔鏡下に肝生検して診断するという頻度は減少してきたといわなければならない。しかし、慢性肝炎に対するIFN治療には投与開始前の肝組織診断が望ましいとされ、より侵襲の少ない超音波誘導下の肝生検がよく行われるようになってきた。したがって、その目的も、肝疾患の診断または鑑別診断にとどまらず、病期、病態、進行性の判定、あるいは治療の適応や治療効果の判定法としての意義も考えられるようになってきた。また、今日のように肝画像診断の高性能化と普及によっても、悪性リンパ腫やサルコイドーシスなどのように肝生検によって初めて診断が可能となる場合があり、以前と同様に確定診断法としての意義はいささかも失われていない。そこで、本書では、各種の肝疾患の概念、診断基準や治療法の最近の進歩を要約し、その診断に肝生検がどのように役立ち、疾病の診療にどのように生かせるのか、肝生検を行うにあたってどのような注意が必要なのか、生検診断のポイントと鑑別診断などについて述べている。
目次
総論「臨床医のための肝生検診断」
急性ウイルス肝炎
劇症肝炎
慢性肝炎
自己免疫性肝炎
代謝性肝疾患
薬剤性肝障害
アルコール性肝障害
脂肪肝
肝硬変〔ほか〕
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- 和書
- 行列と幾何学 復刻版
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- ルイ十四世宮廷毒殺事件