目次
第1部 心とは何か(心の臨床とは何か;心の臨床の理論;「心」の概念枠;この本の読み方)
第2部 心の論理(独我的自己;相互的自己;隠れた願望)
第3部 心のメタ論理(無我;匿名的自己;自然的自己)
第4部 「あるがまま」の思潮
著者等紹介
熊倉伸宏[クマクラノブヒロ]
1969年東京大学医学部卒業。1978年東京大学医学部助手。1981~1982年英国Fulbourn病院、およびMRC精神医学研究所に留学。1988年東邦大学医学部助教授。1994年東邦大学医学部教授。2006年メンタルヘルス・コンサルテイション研究所開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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riviere(りびえーる)
11
著者の恩師である土居健郎氏とのやり取りを軸に空海、ヤスパース、精神分析、森田療法に話題が及ぶ。難しくて理解が及ばないところもあったが、「声なき声を聴く」「時代に迎合しない」「全的肯定」など著者自らの体験を通した言葉は説得力がある。技法よりもその後ろにある「考え方」「心の持ち方」「姿勢」といったものが書かれている。心にしみる読後感。2019/12/25
界
1
わかりやすい文章でわかりにくいこと(概念的な事象)を書いている。作者の謙虚な姿勢や、患者との真摯な向き合い方が伝わった。2022/04/30