出版社内容情報
《内容》 今日、人間忘却が「心の病」の臨床にまで浸透しつつある。精神疾患の診断学すら操作的なラベル貼りに陥っている。
本書は、患者との出会いという臨床の原点に戻って、そこに理論と技法を提示した。専門医から研修医・臨床心理士・看護師・保健師・社会福祉士など「心の臨床」を行う方々の必読書である。
《目次》
「理論編」
精神疾患の面接法
精神疾患の臨床理論
「臨床編」
神経性疲労状態
気分(感情)障害性の疾患群
神経症性の疾患群
統合失調症(精神分裂病)性の疾患群
その他のモメント:人格と身体因
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
riviere(りびえーる)
14
著者の本3冊目。この本もまた選び抜かれた言葉で書かれており、とてもコンパクト(160ページ)。でありながら内容はとても濃い。「了解不能性」の真の意味には心が震え、その後のケースの記述でそれを了解した。2019/10/14
okaching
4
統合失調症の方と関わった経験がほぼないこともあり、最後の統合失調症は本当に難しかった。読み終えるのに時間が掛かった。これまで直したいと思っていた自分の不眠、完璧に眠るという思考をすてて、日常問題なく付き合えるようになれば完治だなとこの本を読んで思った。頭痛に関してもこれまで痛ければ頓服を飲んでいたけど、最近はなぜ痛いのか分析するように。結果、精神的な問題ではなく、肩こりから来るものではないかと判明。仕事の為に読んだが結局自分の身体のためになった。2021/02/10
凛
4
シンプルだが濃い内容だった。まんべんなく精神疾患の構造と接し方を学んだ。2017/10/21
anchic
3
精神疾患の患者に対してどのような対応をすべきかというエッセンスが載っている本です。しかし、この本の内容を実際の現場で実践するのはかなり困難なことです。2012/07/25
たろやま
1
精神科を周りながら読んだ。心が、あまりにファジーなものだという事に震える。心の在り方に、合理という評価はなし得ないんだなと。いやはや強烈。2011/04/13
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