出版社内容情報
《内容》 外来あるいは入院の患者で肺の浸潤性陰影をみた場合、多くは肺の炎症性病変である肺炎を想定するが、その病原体が判らないからには治療の方針が立てられない。多くはその病像から最も頻度の多い細菌性肺炎を考えて治療を開始する。しかし近年は、PIE症候群をはじめとするアレルギー性の肺病変や種々の膠原病に伴う間質性肺炎も含めて、その鑑別すべき疾患は多くなった。 なるべく確実に且つ迅速にそれらの病因を把握し、また一旦その病原体が決定したらどのように治療すべきかについて、現在の新しい考え方をもとに、その肺炎”の病像や治療法をわかりやすく総論と各論に分けて解説したつもりである。 わが国で肺炎”について良書がない現在、日常診療の面で少しでも役に立てば幸いと思っている。(序文より)
目次
総論(診断;病態;治療)
各論(気道感染症;肺実質の感染症〈肺炎〉)