目次
1 交換不可能な個人の心(精神病理学の特殊性;医者と患者の個的関係―宿命的な制約)
2 人と人との“あいだ”への関心(ドイツ語の苦労から鬱病研究へ;鬱病と罪悪感―日独の比較;罪の文化と恥の文化;恥と“あいだ”;“あいだ”に出ている自己)
3 “あいだ”をめぐる病理(対人恐怖症;挨拶と“あいだ”;個人成立の緊張;“もの”と“こと”;言葉の生まれる場所)
4 自己と“あいだ”(精神分裂病と自己確立;自己の中の他者―自分であるという“こと”;自然と自己;根源的自発性と“あいだ以前”;“あいだ”の病理としての分裂病)