出版社内容情報
この惑星の時間は切迫している――
ゆえなき惨苦渦中に呑まれ、
歎き、かつ踊りかつ喰ういきもの・人間に寄り添い、
溢れる想いとひるまぬ視線を注ぐコトバ。
白石かずこ1985-2017の詩作群
収録作品――――
『CUTTACK and OTHER POEMS』
『炎える瞑想』
『ふれなま、ふれもん、ふるむん』
『ひらひら、運ばれてゆくもの』
『現れるものたちをして』
『ロバの貴重な涙より』
『浮遊する母、都市』『満月のランニング』
単行詩集未収録詩篇2009―2017
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
17
ジャズ関連の詩が減った。 黄金時代が過ぎ去ったのと、朗読のあり方が変わったのかもしれない。 分厚い全3巻。 これだけの分量を一気に読むと、親しみのようなものがわく。 これは偏見なのだが、詩歌の人は、初期の輝きを失いがちな気がするが、白石かずこは、後期にも輝きをみせる。 全体を通してのおすすめは、『キツツキ』(二集収録)。 しかし白石の詩は、当人の朗読ありきだとおもう。 (詩とは本来音声) 詩人は生涯を通して、よく海外に出かけるようである。 もともと帰国子女だからなのかもしれないが、旺盛な好奇心。2024/02/16