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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いやしの本棚
11
卵の標本は空の美しい容器としてそこにある。そこにわたしを移せば、自分も空っぽになれると思う。闇に充填された空虚。闇の中でとりかえられたわたし。この記憶はわたしのものなのか、本のなかのだれかのものなのか?臙脂の痣は聖痕ではなく傷跡。傷跡のように見えてしまう、ハーテビーストの縫合線。卵の標本は空の美しい容器としてあったけれど、歌の種子は?種子はその空虚に生命をくるみこんで、待つ。種子と冠毛をつなぐひとすぢの糸のような言葉(うた)の力。芽吹きを待つ種子たちが、言葉に運ばれて遠く、はるかな土壌に播かれてある。2016/04/14
warimachi
1
話題の詩人の作。たしかに山尾悠子にも通ずるもののある幻想掌編が並ぶ。良い。2024/06/03
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