感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GORIRA800
9
70代の詩人が戦争の話にとどまらずゲームやエスカレーターといった現代の機器の単語も使われると不思議な違和感を感じますがだからこそ多くの、長く時代を包括したような詩を感じます 人生において、ただ成長することもそうですが長く歴史の変化を知り時代をひとつの目線で見れる、そんな価値があることなのだと思いました 2024/01/24
保山ひャン
0
萩原朔太郎賞受賞。「記憶の書き出し」の4篇は、詩人の過去の経験、思い出を日記のように書きながら、読んでいて他人事でなかった。社会に向けて投げられた石にもなっていて、詩の言葉の威力を感じさせられたのだ。また、自らの詩を振り返る作品もあり、これは、この詩人の過去の作品を読んで、どういう言葉を発してきたのか俄然興味をひくに至る。2015/01/10