内容説明
フォークナーに“レイト・スタイル”はあるのか?あるとしたら、それはいかなるものか。フォークナーの後期作品に見られる、老いのペルソナと自伝的様式を考察し、その“レイト・スタイル”の内実に迫る。
目次
レイト・フォークナー
第1部 リ・メモリー“追憶”(老境のフォークナー 酒と女と馬と;老いの繰り言 「ミシシッピ」にみるメモワール形式)
第2部 リ・ヴィジョン“再視=修正”(愛の技法ふたたび 『繰り人形』から『尼僧への鎮魂歌』へ;南部再訪 エヴァンズとフォークナーの後期様式;失われた世代の神話と寓話『兵士の報酬』と『寓話』)
第3部 レトロ・スペクタクル“幻視”(夢のあとさき スノープス三部作とアメリカの夢;老いの幻影 『自動車泥棒』における作者のペルソナ)
死に向かって「否」と告ぐ フォークナーの晩年様式
著者等紹介
山本裕子[ヤマモトユウコ]
同志社大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程(後期課程)満期退学。米国コロンビア大学大学院人文科学研究科英文学及び比較文学専攻修士課程修了。現在、千葉大学大学院人文科学研究院准教授。専門はアメリカ文学・文化研究、特にWilliam Faulknerを中心とした20世紀南部小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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