内容説明
作家自身が見つめ、経験した、ナチスのチェコ侵略、「プラハの春」の挫折、そして「ビロード革命」。歴史の大きな出来事についての語りはしかし奔放に、自在に逸脱し、メランコリーとグロテスクとユーモアがまじりあう中に、シュールで鮮烈なイメージが立ち上がってくる―。フラバル後期の傑作短編集。
著者等紹介
フラバル,ボフミル[フラバル,ボフミル] [Hrabal,Bohumil]
1914‐1997。二十世紀後半のチェコ文学を代表する作家。モラヴィア地方の町ブルノに生まれ、ビール醸造所で幼少期を過ごす。プラハ・カレル大学修了後、いくつもの職業を転々としつつ創作を続けていた。1963年、短編集『水底の真珠』でデビュー、高い評価を得る。その後も、躍動感あふれる語りが特徴的な作品群で、当代随一の作家と評された。1968年の「プラハの春」挫折後の「正常化」時代には国内での作品発表ができなくなり、その後部分的な出版が許されるようになるものの、1989年の「ビロード革命」までは多くの作品が地下出版や外国の亡命出版社で刊行された
石川達夫[イシカワタツオ]
1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専修大学国際コミュニケーション学部教授・神戸大学名誉教授。スラヴ文化論専攻。著書に、『マサリクとチェコの精神』(成文社、サントリー学芸賞および木村彰一賞)など。2016年イジー・ホスコヴェツ賞(チェコ心理学会)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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