ウィリアム・フォークナーの日本訪問―冷戦と文学のポリティクス

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ウィリアム・フォークナーの日本訪問―冷戦と文学のポリティクス

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  • サイズ 46判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879844309
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

文化冷戦の最前線=日本へのノーベル賞作家フォークナー訪問。その背景と実態、影響を探る。敗戦後10年となる1955年、ノーベル賞作家W・フォークナーが来日し、作家・文化人や英米文学研究者、一般市民と交流した。戦後日本の文化史において重要な位置を占めるこのイベントは、冷戦期アメリカの文化外交の一環に他ならなかった。文化と政治が交錯する焦点となったフォークナー訪日、その意味と影響を改めて検討する。

目次

第1部 フォークナー訪日の実際(日本におけるフォークナーの足跡と『長野でのフォークナー』;フォークナー訪日と高見順―届かなかった手紙;映画になったフォークナー―『日本の印象』とUSIS;その広大な紙面にて―ウィリアム・フォークナーと文化冷戦の言語アリーナ)
第2部 フォークナー訪日と同時代の日本文化(太平洋戦争の記憶、『ゴジラ』、そしてフォークナー訪日の意義;フォークナー来日と日本におけるアメリカ文学の制度化)
第3部 訪日とフォークナー文学(冷戦戦士のもう一つの顔―『寓話』と『館』にみる南部的想像力;教育の可能性―長野セミナーと『町』)

著者等紹介

相田洋明[ソウダヒロアキ]
大阪公立大学大学院現代システム科学研究科教授

梅垣昌子[ウメガキマサコ]
名古屋外国語大学外国語学部教授

山本裕子[ヤマモトユウコ]
千葉大学大学院人文科学研究院准教授

山根亮一[ヤマネリョウイチ]
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授

森有礼[モリアリノリ]
中京大学国際学部教授

越智博美[オチヒロミ]
専修大学国際コミュニケーション学部教授

松原陽子[マツバラヨウコ]
武庫川女子大学文学部准教授

金澤哲[カナザワサトシ]
京都女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

109
ノーベル賞作家フォークナーの来日は、現代文学史では神話として語り継がれている。日本のアメリカ文学研究を活性化させただけでなく、反核運動や敗戦国日本へ寄せた南部人としての同情などで、リベラルなアメリカ知識人の代表として見られたからだ。しかしフォークナー訪日は当時のアイゼンハワー政権による文化外交戦略の一環であり、著名な米作家が幸福な日本の未来を語ることは左翼へ傾きがちな冷戦期日本の文化人を親米派へ組み入れる効果があった。当時の日本文壇が、米政府の冷徹な打算など考えもせずに喜んでいた能天気ぶりが浮かび上がる。2024/01/20

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