内容説明
集い共に歌を歌うことで人間的なつながりを取り戻そうとする“音楽による共同体”は何を夢見ていたのか。歴史、文化、政治思想からドイツ青年音楽運動の多層性を検討する。
目次
序論 ドイツ青年運動と音楽―ドイツ青年運動概略史
第1部 歴史的検討(一九三〇年代初頭の評価;第二次世界大戦後の評価)
第2部 文化論的検討(指導者論―フリッツ・イェーデと「導かない指導者」;共同体論―共同体の様々な「かたち」;聴覚論―「聴くこと」の可能性と限界をめぐって;技術論―文明批判における音響メディアの利用)
第3部 政治思想的検討(「共に在ること」から「同一性」へ;境界線を再編制する「青年音楽」;青年音楽運動における「民主主義」と「保守主義」)
補論 『ギター弾きのハンス』と民謡の「再発見」
結論 ドイツ青年音楽運動の多層性と歴史的帰結をめぐって
著者等紹介
牧野広樹[マキノヒロキ]
1992年愛知県生まれ。2020年、京都大学大学院人間・環境学研究科研究指導認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。日本学術振興会特別研究員を経て、2021年度現在、立命館大学授業担当講師。専門は近現代ドイツ文学・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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