内容説明
子どもたちに性の多様性をどう教え、教職員の意識をどう変えるのか。そして、教員のカミングアウトは学校に何をもたらしたのか。性差別をしないことを学校でまなぶ方法。セクシュアリティが人権であるという前提に立ち、性が持つ多様性を排除するのではなく、むしろ生き方や社会を豊かにする上で欠くことのできないものととらえる。本書は、このような性の多様性を尊重する立場から、学校教育をつくり直すことに挑戦する。
目次
学校での記憶―教室を支配するジェンダー規範と異性愛規範
性の多様性と人権
ジェンダー・セクシュアリティと教育に関する理論
学校は性の多様性をどう教えてきたか
性的マイノリティへの「支援」
人権同和教育と性の多様性の交叉
性の多様性をめぐる諸外国の教育
性の多様性とカリキュラム
性の多様性をどう教えるのか
教職員の意識を変える研修
LGBT教育の手引書ができるまで
教員のカミングアウトは何を変えたか
多様な性の視点でつくる教育へ向けて
著者等紹介
眞野豊[マノユタカ]
1981年北海道生まれ。九州大学大学院地球社会統合科学府博士後期課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PD(広島修道大学)。専門は、教育社会学、ジェンダー、セクシュアリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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