下半身から読むアメリカ小説

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  • サイズ 46判/ページ数 403p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879843623
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0098

内容説明

性欲と文学、陵辱される女たち。19世紀のポー、ホーソーン、メルヴィルから、第二次大戦後のカポーティ、サリンジャーにいたる、アメリカ文学史において太文字で特筆される男性作家たち。彼らは、その作品中で女性登場人物にどのような視線を向け、そして彼女たちをどのように描いてきたのか。視線と欲望、女性のセクシャリティ、身体性といった観点から数々のアメリカ小説を読み直し、男性作家たちが(そして同時代の読者もまた)内面化していた、男性性に基づいた価値観を、そしてその変遷をあとづける。

目次

第1部 欲望の誕生―覗かれる身体(都市の欲望―ポーの推理小説と覗き見の視線;さらし台と個室の狭間で―ホーソーンとメタフィクションの試み;語り手はなぜ語ったか―閉じ込められる「バートルビー」;覗き返す視線―ジェイムズの国際状況小説と都市)
第2部 陵辱される女たち―欲望する身体(性欲の詩学―殺害されるポーの女性たち;敷居に立つヘスター・プリン―『緋文字』における性欲の感染;欲望の荒野―トウェインのレイプ願望;麻痺、マゾヒズム、人種―『マクティーグ』における痛みの認識論;素脚を見せるブレット・アシュリー―矛盾する欲望と『日はまた昇る』;音のない炎―欲望の象徴としての『サンクチュアリ』;近親相姦の時代―『夜はやさし』の欲望を読む;創造と陵辱1―『誰がために鐘は鳴る』における性的搾取の戦略)
第3部 見られる男たち―内なる他者としての身体(創造と陵辱2―『河を渡って木立の中へ』における性的搾取の戦略;異形の身体―サリンジャー作品に見られる身体へのまなざし;冷戦下のカメレオン―トルーマン・カポーティの同化の戦略;ポーの見たサイボーグの夢)

著者等紹介

高野泰志[タカノヤスシ]
京都大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。岩手県立大学講師を経て、九州大学大学院人文科学研究院准教授。専攻はアメリカ文学、とくにアーネスト・ヘミングウェイを中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

18
アメリカ文学における男性作家の作品を書く欲望が、性欲と共通しているのではという着想から紐解かれた、ポー、ヘミングウェイ、フォークナー、サリンジャーといった男性作家の作品解剖。といってもキワモノめいた内容ではまったくなく、むしろ冷静な筆致で作品を解説していく真面目なものです。こういう視点での論評も面白いと思いました。2020/05/20

donut

2
ポーからサリンジャーに至るまでアメリカの男性作家達を「下半身」的な観点から読み解いていく。都市と覗き、性欲と抑圧、等と興味深いテーマが並び一気に読んでしまった。男性作家の欲望と自罰あるいは劣等感が矛盾を孕んだ複雑な作品の魅力を生み出すのかもしれない2018/06/29

コウみん

1
アメリカ文学をもっと深く解説してみた一冊。 エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」でのオランウータンの心理を覗きたい欲望から書かれてあったことにとても恐ろしかった。アメリカ小説の歴史から男性作家たちはヒロインをいかに見せたかったのか分かる。2022/02/04

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