内容説明
絶対王政からフランス革命を経て保守反動体制へと、社会が目まぐるしく展開していく時代を見つめながら自らの作品を紡いでいったゲーテ。その創作姿勢には、同じく激動の時代であった一七世紀バロック時代の芸術の方法に通底する何かがあるのではないか―
目次
第1部 ゲーテとバロック文学の「関わり」(「バロック」概観;一八世紀の文学理論及びゲーテにおける「バロック」受容;「ゲーテとバロック文学」に関する先行研究)
第2部 『ファウスト』分析(第一部「ワルプルギスの夜の夢」における政治家たちの場面;第二部第一幕における仮装舞踏会の場面;第二部第四幕におけるアレクサンドリーナー詩型場面)
著者等紹介
橋本由紀子[ハシモトユキコ]
中央大学文学部卒業、学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程修了、東北大学大学院文学研究科博士後期三年の課程修了。現在、東京理科大学、明治大学、文教大学、北里大学、日本大学非常勤講師。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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