フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作

フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作

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  • サイズ B6判/ページ数 272,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879842473
  • NDC分類 960.2
  • Cコード C0098

内容説明

小説家と政治の関係、さらに小説創作における政治・社会的要素の取り込み方について、20世紀のラテンアメリカ全体を視野に入れて論じる。

目次

序章 二十世紀ラテンアメリカにおける小説家と政治
第1章 メキシコ革命小説の盛衰
第2章 国家統合と小説創作
第3章 魔術的リアリズムと反帝国主義の文学
第4章 アウグスト・ロア・バストスとヒューマニズムの小説
第5章 コロンビアの暴力小説とガルシア・マルケスの登場
第6章 幻想文学と政治参加―フリオ・コルタサルの後期短編小説
結論 政治と向き合うことから生まれてくる文学

著者等紹介

寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年名古屋生まれ。2005年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在フェリス女学院大学国際交流学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルキド出版

6
第6章「幻想文学と政治参加ーーフリオ・コルタサルの後期短編小説」1-3節2020/04/21

梟をめぐる読書

5
革命、独裁、虐殺。ラテンアメリカ各国の作家たちは、それぞれ母国の歴史を特徴付ける圧倒的な「現実」を前にして、史実の「証言者」かフィクションの「語り手」か、という問いの狭間で引き裂かれながら創作に取り組まなければならなかった。もっとも一九五〇年代までは、殆どの作家が「証言者」へと後退し愚にも付かない作品を書いていたが、しかし敢えて困難な「語り手」としての立場を引き受ける野心的な作家たちの出現によって、六〇年代以降、ラテンアメリカ文学は世界文学の最前線へと躍り出ることになる。今年最高のラテンアメリカ文学論。2011/12/26

aur0ra

1
文学において政治が、あるいは逆に社会・政治が文学を希求するものとして、ラテンアメリカ文学を遡ってみせる。現実は思っているよりも深く避けがたい。2009/04/21

Shun'ichiro AKIKUSA

0
勉強になった。2017/05/16

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