内容説明
昭和40年代、高度成長期日本。3種の神器と謳われた欲望の象徴・自動車をめぐって、各メーカーは熾烈な争いを繰り広げる。ライバル会社を欺き、出し抜き、機密を盗み出す“産業スパイ”の世界をあますところなく活写、1962年に発表されるや一躍ベストセラーとなり、「企業小説」という新ジャンルを開拓した傑作。同年、田宮二郎主演で映画化されている。
著者等紹介
梶山季之[カジヤマトシユキ]
作家・ルポライター。1930年、韓国ソウル(旧・京城)生まれ。広島高等師範学校(現・広島大学)を卒業後上京し、「新思潮」などの同人となって文章修行を積んだ。やがてライター生活に入ると、「文藝春秋」「週刊明星」などでスクープ記事を連発、「トップ屋」として一名を馳せる。1962年、『黒の試走車』を発表して作家デビュー。この作品はベストセラーとなり、企業小説という新ジャンルを開拓した。1975年5月、取材先の香港で吐血、客死。享年45(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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