大いなる語り―グアラニ族インディオの神話と聖歌

大いなる語り―グアラニ族インディオの神話と聖歌

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  • サイズ A5判/ページ数 142p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784879841858
  • NDC分類 164.6
  • Cコード C0010

目次

第1部 永遠の時間(ナマンドゥの出現―神々;「言葉」の基礎―人間;最初の大地の創造;黄金時代の終わり―大洪水)
第2部 不幸の場所(イウイ・ピアウ―新たな大地;双子の冒険;火の起源)
第3部 最初の『身を飾った者たち』であった者たちの最後の者たち(美しく身を飾った者たち;万物はひとつである;わたしは不完全な仕方で存在する)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

10
時は永遠だが、我々は不幸な場所にいる。そして人間は皆不完全なのだ。南米のグラアニ族の神話はこう語る。シャーマンはその「大いなる語り」を神々の耳に響くように歌い、それを聞く人々は新たな土地へ向かう。個人と社会や自然との間を取り持つとされる呪術は、そんな宇宙観を持つ彼らに新たな土地を求める動機を与える。16世紀初頭は数十万人いたとされるグラアニ族は、インカ帝国やヨーロッパ人の侵入に対して移動しつつ生き延び、著者の調査した20世紀中盤に数千人規模になっていたという。本書は彼らに移動しつつ国家に抗する社会を見る。2024/02/07

ゲニウスロキ皇子

1
クラストルは大好きな人類学者の一人。本書はグアラニ族の神話集。キリスト教への改宗を拒み、悪しき不完全な大地に絶望しつつも、神のいます永遠なる大地を願う、彼らの思想的な奇跡が見て取れる。言葉=魂、すなわち神の国に住まう権利を与えられつつも、呪われた大地に縛りつけられた者たちの小さな叫びが聞こえてくるようだ。2012/01/26

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