出版社内容情報
「近代」と戦後の間の連続性に焦点を絞り、1920年代の日本社会教育成立をめぐる様々な論点を取り扱う論文集。生涯学習への議論にも有益な示唆を提供する。
内容説明
本書は、なぜ日本では、「成人」教育ではなく「社会」教育が公的用語として採用されたのか。こうした問いをはじめ、機会均等、時間秩序、自己教育、合理、科学、青年期などのキーワードに沿いながら、社会教育という社会的事実を再構成する。
目次
第1章 社会教育における成人教育の形成
第2章 第一次大戦後の社会教育と「教育的社会政策」
第3章 近代日本の時間秩序と社会教育
第4章 土田杏村のユートピア
第5章 昭和初期社会教育政策思想における「科学」と「合理」―小尾範治の場合をめぐって
第6章 青年教育史における青年訓練所成立の意味