内容説明
本書の目的は、『古事記』と『日本書紀』が、5世紀以前の王者たちをどのような構想で記述したのか、検討を加えることにある。
目次
第1部 記紀の同名の王者たち(『記』『紀』の神話;ヒコホホデミと神武;応神天皇の周辺;応神天皇とイザホワケ〈履中〉天皇)
第2部 同名の王者たちの物語(火との物語・隼人との物語;水との物語;鳥との物語;東征の物語)
第3部 タケル系の王者たち(ヤマトタケル;オホハツセワカタケル;もうひとりのタケル王)
第4部 記紀の構造についての試論(王者たちの物語の考察;『記』の中巻の構成―5代応神までの構想;『記』の下巻の構成―6代から25代の構想)