感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wadaya
4
ホワイトヘッドの父は英国の牧師で、当然そういう環境の中で育った。宗教的なもののベースは個々の抱える孤独感に端を発する。ホワイトヘッドの言う宗教的という意味はプリミティブな儀式を伴った神を祀る原始的なものではなくて、形成の段階を経た合理性を持つ宗教を意味している。宗教も世代を超えることで変化、純化し、淘汰され生き残る。世界には多くの神を持つ人がいると言うのに、我々は宗教や神と聞いただけで眉をひそめてしまう。ホワイトヘッドは本来、宗教的なものとはユニークで革新的であると言っている。個々の自由な思想は(続く)2018/07/07