出版社内容情報
太古の海からふわふわとただよい、くらしてきたクラゲたちのくらしを知っていますか? さまざまな場所にすみ、生きるために食事をして、時にはほかの生き物と共生をしながら、命をつないでいます。かれらの生きている姿を美しい写真とともに紹介します。クラゲは人間を刺す厄介者……そうしたイメージを変えてくれます。
著者等紹介
水口博也[ミナクチヒロヤ]
写真家・ジャーナリスト。1953年大阪府生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。海生哺乳類を中心に研究と写真撮影を続け、写真集や写真絵本、ノンフィクションなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
90
科学絵本。写真絵本。クラゲの写真がリアルで美しくぞわぞわする。まるで宇宙空間に浮かぶ銀河のようだ。ふりがな有り▽クラゲの仲間が地球上に登場したのは5億年前。脳も心臓も筋肉もない。海にも淡水にも深海にも南極にも生息する。有毒なハリをそなえた触手をつかって獲物をとらえるクラゲもいる。藻類(そうるい)と共生したり魚と暮らすクラゲもいる。食べたり食べられたり▽プラヌラ>ポリプ>ストロビラ>エフィラ>クラゲになる▽あとがきにオワンクラゲから発光タンパク質を取り出したノーベル博士下村脩さんのことあり。2024年発行2025/07/23
なま
7
★4.5 様々なクラゲの生態を京都大理学部卒の写真家・ジャーナリスト水口博也さんの写真で紹介。下等動物と揶揄されやすいクラゲの口とうんちの出口が一緒である基本情報から、ミズクラゲの受精。プラヌラ→ポリプ→エフィラへ姿を変える細やかな観察と写真、またストロビラの合理的な形態への進化?!変態?!への神秘にただただ感動。花のガラス細工の様なクラゲの赤ちゃんの美しさ。クラゲの毒や触手な怖さを伝える。後書きには2008年に生物学者の下村脩博士ががん治療や治癒に役立つ緑色に発酵するタンパク質の発見についても記載あり。2025/04/01
遠い日
5
水口博也さんの写真を求めて。クラゲとは、なんと不思議な生き物だろうか?姿形も、その命のつなぎ方も。高校の生物の時間に習ったなぁと、プラヌラ、ポリプ、エフィラなどの用語を懐かしく思い出しました。絵の上手な先生で、先生の描く図解のエフィラをかわいいなぁと思ったことも蘇ってきました。2024/08/04
てぃうり
4
クラゲの秘密がいっぱい2025/01/17
志
3
真っ黒な背景に、くらげの写真がよく映える。意外とカラフル。2025/05/17