著者等紹介
石井光太[イシイコウタ]
1977年東京都生まれ。大学卒業後にアジアの貧しい国々をめぐり、ドキュメンタリー『物乞う仏陀』(文春文庫)でデビュー。その後、海外の貧困から国内の災害や事件まで幅広い執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そら
44
医療格差。1巻での話が元々の原因だったりするのかな。。赤ちゃんが裸なのはおむつ代節約のため。「グラミン銀行」は初めて知った。2022/01/06
chiaki
39
「自分は日本に生まれたからよかった」で終わらせない、そんな自分と世界との関わりから命の不平等さへの是非を問い掛ける本書。医療格差や水問題はとても深刻。生きるための水は、時に命を落とすような不衛生な水。そして水不足は食糧不足を引き起こし、水を求めて争いが起こる。私たちは皆、誰かに支えられ、時には誰かの犠牲の元に豊かな暮らしを得ているのだとすれば、その命が不平等であっていいはずがない。シリーズ全て、読み聞かせにも使える良書です。2021/06/14
ヒラP@ehon.gohon
23
自分たちの生活が、いかに格差社会に依存しているかを痛烈に感じる写真絵本です。 日本国内でも不平等があるのに、世界に目を向けると、これほどまでに苦しんでいる人、社会があるのです。 「生命」ということにポイントをしぼった視点で、著者は、格差社会における生命の誕生から成長、環境と生活維持、そして医療と死を、見つめていきます。 最後の解説を通して、SDGsへの理解を深める本です。 貧しい国からの輸入品で生活ができていると思ったら、気持ちがゾワゾワしてきます。2021/10/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
写真を主に、子どもたちに分かりやすい分でSDGsを訴えている本。写真の訴えているパワーと、まとまっている文が、低学年でも理解できると思います。最後のまとめ「生命とは?途上国から見たSDGsーお産・子どもの権利・病院・子育て・市場・料理・水・お墓」 SDGsについて、「未来の世の中をつくっていくのは、君たち一人ひとりなのです。」と書かれています。君たちの明るい未来のために、今動くのは、私たち大人ですね!2021/10/06
遠い日
9
「途上国から見たSDGs」シリーズ2。命の不平等さ。国や地域のよって医療格差があるために、守れない命があること。水の問題。不衛生な水が元で命を落とす子どもが後を絶たない現実。家事や仕事における児童労働の問題は教育の不平等さを生み、格差に繋がる。日本という国は生活のほとんどを外国の資源や製品に支えられていること。お互いの関係性をちゃんと知ること。そこにこそ自分の命も外国人の命も大切にし、守ろうという意識が生まれる。2020/12/23