目次
第1章 動物たちのすごい行動(シマリスの赤んぼうの威嚇行動;ヒキガエルは曲がった黒チューブをヘビだと思う?;カマキリの体内に寄生するハリガネムシ;魅力的な土壌動物―人間の常識の枠では測れない生き方;人間をあやつる寄生生物―メジナチュウ、ギョウチュウ)
第2章 動物と人間のくらし(絶滅が心配されるナガレホトケドジョウ;ゴキブリたちに魅せられた学生のIくん;アカハライモリの生息地の創出;ニホンモモンガたちの生息地を守る活動と地域の活性化)
第3章 身近な動物たちの魅力(モグラとヒミズ―素手で捕獲、成功の理由は;ドバトの認識能力;つわりはなぜあるのか―ヒトの進化的な適応;カラスをめぐる思い出;ヒトと共通点もあるタヌキの習性―その一つは子育ての仕方;サルの研究にあこがれて―学生時代、ひたむきに調査)
第4章 動物行動学とはどんな学問なのか
著者等紹介
小林朋道[コバヤシトモミチ]
1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。現在、公立鳥取環境大学環境学部長、教授。専門は、動物行動学。著書多数。現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、絶滅危惧動物の保全活動にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まるぷー
25
動物行動学者としての小林先生の地道な研究が易しく興味深く書かれている。字が大きく漢字にルビも打たれていて、子供向けに編集されたのだと思うけど大人が読んでも楽しめた。絶滅危惧種の動植物について、環境保全と共に人間の使命として考えていかなくてはと実感した。寄生虫について宿主を操り寄生虫本意の行動に導く、ちょっと恐いなぁと感じた。2022/01/23
ざるめ
13
今まで読んできた「先生シリーズ」と変わらないような気が……(^^;)文字が大きく、注釈が付いているところが子供向けなのかな?( ´~`)2022/01/17
れじーな
2
小林先生の本、と思って借りたら、子ども向け過ぎました。最初はお堅い印象でしたが、進むにつれて何時もの自慢も混ざり始め、やっぱりよそ行きの顔は長続きしないな、と思いました。山陽新聞のさん太タイムズ連載されていた部分もあるのですが、残念ながら当時、山陽新聞は取ってなかったんですよね。2019/04/30
ボマイエ
1
様々な動物の行動学を学ぶことができたが、やはり昆虫に関する行動学が秀逸で、ハリガネムシがカマキリを乗っ取る、や、ギョウチュウが人間を乗っ取る、というところが唸りました。2021/02/11
mick
0
子供向けに書かれた動物行動学に関する本。先生シリーズなどに書かれている内容が、よりわかりやすくまとめられている。多くの子供がいきものに関心を持って、いろんなことを考えてくれるといいなあ。2024/05/05