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内容説明
知ってる?世界の5700万人の子どもたちが小学校に通えていないことを。世界を旅した作家石井光太さんが伝える、路上に生きる世界の子どもたちのリアルなくらし、そして幸せ。
目次
朝の会 世界の三分の一の人はまずしい
1時間目 住まい
2時間目 生活の方法
3時間目 学校と仕事
給食
4時間目 ストリートチルドレン
帰りの会 幸せってなんだろう
著者等紹介
石井光太[イシイコウタ]
1977年東京都生まれ。大学卒業後にアジアの貧しい国々をめぐり、ドキュメンタリー『物乞う仏陀』(文春文庫)でデビュー。その後、海外の貧困から国内の災害や事件まで幅広いテーマで執筆活動を続けている。『遺体―震災、津波の果てに』(新潮文庫)はベストセラーになり、映画化されている。2014年4月よりNHKニュース番組「NEWS WEB」でネットナビゲーターを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こみっくま🍏OTONA JAM’S
34
児童書。貧しい国々の子ども達の現状を実際に訪れた著者ならではの視点で日本の子ども達に語り聞かす内容。食べて行く事に精一杯で教育を受けられず“貧しさの連鎖”が起こるスラム。幼くして物乞いや労働を余儀なくされる。紛争の激化した地域では少年兵として戦地に行かされる等々過酷な境遇に喘ぐ子ども達。それと比較して「日本人は恵まれている」と子ども達に思わせる仕向け方に違和感があるがこんな側面から描いた方が子どもには判り易いのかな。環境に適応し楽しみつつ生きるコツを心得た世界の子ども達は逞しい。“幸せの尺度”は違うのだ。2015/10/07
けんとまん1007
26
タイトルのとおり、幸せ・貧しさとは何かを、とてもわかりやすく考えさせてくれる。経済的・物理的・環境的な面が前面にたつことは、否めないことではある。しかし、それだけはない面もある。心の豊かさという点。もちろん、余りにも厳しい状況の中では、そこに至る余裕もないのも事実としてあると思うが、それで人あその中でも希望を持つことができることもある。そんなことを、改めて考えた。今、自分の周囲を見ると・・・いやでも、そう考えないわかにはいかない。2016/11/30
いっせい
17
児童書。ストリートチルドレンや不教育、児童労働などの世界の貧困問題について、単に問題提起だけで終わらず、幸せを求めて生きていくという点では国や環境にかかわりなく、皆平等なのだ、という著者のメッセージが伝わってきました。自分の息子にも読んでもらいたい良書です。フライドチキンは、貧困下にある黒人が作り出した食べ物だったんですね。2017/10/19
akinbo511
15
小学生(?)向けに貧困国の子供たちの様子を伝える内容ですが、石井さんの活動を知らない大人が読んでも興味深いと思う。巻末の世界地図で石井さんが訪れた国を表現していて、石井さんが行ったことがない国もわかっておもしろかった。 2015/10/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
世界の貧困人口は十億人以上(2019年現在)。家がない、学校に行けない、働らかなくてはならない、そんな子供たちを、世界の実態をみてきた石井さんが授業形式で教えてくれる本。2022/01/03