内容説明
アカウミガメは、夏の夜に日本各地の海岸にやって来て、砂浜の中に卵を産み落とします。やがてかえった子ガメは、砂の中からはい出て大海原に旅立ちます。静岡県・御前崎を舞台に、太古から続くいのちをつなぐ不思議ないとなみと、それを見守り続ける海辺の人びとを、写真物語で伝えます。
著者等紹介
櫻井季己[サクライトシミ]
1964年、静岡県相良町(現牧之原市)生まれ。自然写真家。21歳のときにスキューバダイビングを始め、水中写真を始める。現在は海中のみならず、身近な海辺の生物の生態、生息環境や生物と人とのつながりをテーマに撮影をしている。教科書、図鑑、雑誌などに多くの生態写真を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーちゃん
26
息子が選んだ写真絵本。ウミガメが産卵をして、その卵が孵化して海へ向かう子ガメたち。感動します。息子も産まれた子ガメを見て「可愛いねーー」と言っていました。海へ向かう子ガメの後ろ姿を見ると頑張れーー!と声を掛けたくなります。2021/03/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
教育出版国語 4年生 【令和2年度教科書掲載本】 ウミガメは産卵の時に涙を流す。浦島太郎に出てくるカメはメス、なぜならメスだけが産卵のために陸へ上がるから。この程度の知識しかありませんでした。北海道では身近な鮭と同じように、ふるさとである海辺に戻ってきて産卵するんですね。2018/12/16
ヒラP@ehon.gohon
3
アカウミガメが産卵に訪れる静岡県御前崎の海岸を舞台に、産卵の営みと、生まれた子ガメたちの旅立ちを語りながら、環境の変化と大自然につづけられている生命力の神秘を解説している絵本です。 観察と説明、記録がきめ細かいので、夏の読書には最適な科学絵本だと思います。2015/08/26
mame
2
静岡県御前崎市のアカウミガメとの関わり。最初17pは産卵の写真絵本。それ以降は御前崎の人々とアカウミガメの関わりや保護について。2019/03/26
timeturner
2
海へと向かう幼いウミガメがかわいい! それにしても、ちゃんと自分が孵った場所に戻ってきて産卵するというのはすごいなあ。自然は偉大だ。2015/08/21