内容説明
自らもスコットランドの古城に住む貴族である著者がなんとも不思議な英国紳士の生態をユーモラスに描き、欧米でベストセラーになった作品の邦訳版。
目次
１ 誕生後の印象
２ 子供部屋
３ 育児戦術
４ 教育の洗礼
５ 人生でもっとも幸福な時期
６ ああ、海辺へ行きたい
７ わが母校
８ 女学校
９ 大学
１０ 最後の成果
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
3
パブリック・スクール向きの子どもというのがいるんだと思った。階級や国籍が大きく関係しているけど、知性や感受性がとびぬけて高い子にも向かないと思う。2013/06/26
印度 洋一郎
2
「紳士」「奥方」に続き、「紳士の子供」。ナニーによるしつけから始まり、生徒間の上下関係や教師の指導が厳しいリパブリックスクール、オックスブリッジに代表される名門大学等、この本が紳士と呼ぶ貴族階級の子供の成長の過程にまつわる色々な事を自虐的な皮肉たっぷりに綴る。紳士とは「うっかり無礼な行為をはたらくことのない人」だという。意図的なら幾らでも無礼なふるまいが出来るから、だとか。この本では再三、「紳士ぶりたい成り上がりの金持ち」が揶揄されているが、そういう自分達の階級に入って来る新参者が一番嫌われるのだ。2022/12/26
卯月
1
貴族の子供の日常を知りたかったんだけど、半分冗談で書かれてるみたいで参考資料には余りならなそう。貴族の余裕ある態度って伝統に裏打ちされた無意識の優越意識からきてるんじゃないかと何となく思った。2012/08/26
