内容説明
ノーム・チョムスキーは1950年代半ばに発表した『文法の構造』で、従来の「構造言語学」と根底から対立する「生成文法」理論を創始、提唱した。この画期的な新理論の影響は、言語学のみならず、哲学、心理学、情報科学等の隣接諸科学にも及び、いわゆる「認知革命」の誕生をうながした。本書は、90年代以降ミニマリスト・プログラムの指針のもとでさらに発展しつつある、「生成文法」理論の考え方の基礎を分かりやすく解説した日本における講演録の全訳である。巻末に訳語対照を付す。
目次
講義1 メンタリズムと行動
講義2 言語研究の概念的基礎
講義3 言語の性質、使用、および獲得について
著者等紹介
チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
1928年生。マサチューセッツ工科大学(MIT)教授。ペンシルバニア大学在学中にゼリッグ・ハリスのもとで言語学を学び、50年代半ばに、従来の構造言語学と根底から対立する生成文法理論を創始・提唱した。同理論は、20世紀後半をとおして言語学のみならず隣接諸科学に決定的な影響を与え、いわゆる認知革命の動因となった。90年代以降、同理論は、ミニマリスト・プログラムの指針のもとで、さらに大きく発展しつつある。言語学、認知科学、政治批判分野の著書・論文多数。現在、世界でもっとも注目を集める知識人の一人である
加藤泰彦[カトウヤスヒコ]
1947年生。上智大学大学院言語学専攻博士課程修了。文学博士。上智大学国際言語情報研究所助手を経て、現在、同外国語学部教授。マサチューセッツ工科大学言語・哲学学部客員研究員(1993‐94)
加藤ナツ子[カトウナツコ]
1951年生。上智大学大学院言語学専攻博士後期課程満期退学。上智大学国際言語情報研究所助手を経て、現在、駒沢女子大学人文学部教授
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感想・レビュー
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