出版社内容情報
統合失調症に関し早期介入・早期治療を実現させ、病気から速やかに回復するための方法をわかりやすく解説
統合失調症は「100人に1人が発症する可能がある」といわれるほど、私たちにとって身近な病気です。症状は幻覚や妄想、興奮、昏迷などさまざまな様相を呈しますが、統合失調症は発症から治療開始までの未治療期間が長くなるほど経過が悪くなる傾向にあります。逆に、できるだけ早く病気を発見し、治療に結び付けば(早期介入)、その後の経過は順調に推移するわけであり、この早期介入から早期治療に至る流れをどうスムーズに展開させるかが、現在の統合失調症治療のテーマとなっています。
本書は統合失調症の基本的な情報はもとより、この早期介入・早期治療を実現させるための知識を網羅。病気から速やかに回復するための方法をわかりやすく解説します。
第1章 統合失調症の基礎知識
●統合失調症とはどんな病気なのか?
●発症原因の仮説
●思春期から青年期に発症しやすい
●統合失調症の経過は4期にわけられる……等々
第2章 症状に垣間見える“病気の姿”
●3つの特徴的な症状
●代表的な症状―幻聴
●幻覚・幻想の特徴
●認知機能と統合失調症……等々
第3章 診断と治療の最新知識
●受診と診断の流れ
●早期発見・早期治療の重要性
●気づいてあげたい“最初の症状”
●思春期の早期介入の問題点
●治療開始に際して知っておくべきこと……等々
第4章 家族のかかわり方と社会復帰
●入院中に家族ができること
●自宅療養の接し方
●精神科リハビリテーションについて……等々
第5章 社会福祉制度を活用する
●積極的な社会参加を促すために
●さまざまな所得制度
●変わりつつある精神保健医療…等々
【著者紹介】
東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野 分野長/統合失調症・うつ病プロジェクト プロジェクトリーダー
内容説明
統合失調症の多彩な症状をわかりやすく解説。回復を早める早期介入について説明。入院・自宅療養等の治療過程、家族の関わり方を詳説。社会復帰をサポートする社会福祉・支援制度について解説。統合失調症の今後の医療・治療について言及。
目次
第1章 統合失調症の基礎知識
第2章 統合失調症が招くさまざまな症状
第3章 回復、社会復帰のための治療
第4章 家族のかかわり方と社会復帰
第5章 支援制度を活用して回復・社会復帰を目指す
第6章 早期回復のために
著者等紹介
糸川昌成[イトカワマサナリ]
1989年、埼玉医科大学卒業、東京医科歯科大学医学部精神神経科、東京大学脳研究施設、理化学研究所分子精神科学研究チーム、東京都精神医学総合研究所精神分裂病研究部門などを経て、現在、(公財)東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野分野長、統合失調症・うつ病プロジェクトリーダー。専門は、精神医学、分子生物学。現在、都立松沢病院精神科で非常勤医師として臨床に携わるとともに、「カルボニルストレス」を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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