内容説明
食事療法、サプリメント、針灸、マッサージ、運動療法、心理療法、健康食品など、がんの代替医療の有効性と安全性についての科学的な評価を示す。個々の療法について「有効か、安全か、どこまで科学的検証がされているか」という観点から(1推奨/2容認、場合によって推奨/3容認/4反対)の4段階の総合判定を行う。難解な言葉に用語解説を付す。全276件に及ぶ引用文献リスト。詳細な日本向け解説を付す。日本で人気のがんの健康食品についても評価を行い、併せて健康情報の信頼性を判断するポイントを詳説する。
目次
相補代替療法を求めるがん患者への助言(方法;相補代替療法に関する助言の規準;相補代替療法の有効性と安全性に関する科学的根拠;がんの相補代替療法におけるサプリメント・おもな有害作用の種類と、通常治療との相互作用;がん患者の相補代替療法に関する、現在進行中の臨床試験 ほか)
解説(論文の解説;アガリクス茸の評価;健康情報の信頼性を判断するには;健康食品の広告;がん患者の食事療法―米国対がん協会の第二版報告書)
著者等紹介
坪野吉孝[ツボノヨシタカ]
医師・医学博士。1962年東京都生まれ。1989年東北大学医学部卒業。1993年東北大学大学院終了。国立がんセンター研究所、ハーバード大学を経て、2000年東北大学大学院医学系研究科講師、2002年同助教授。専門はがんの疫学・栄養疫学・臨床疫学。2001年、日本疫学会奨励賞。2002年、日本癌学会奨励賞
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