内容説明
黒部の自然の真っ只中にポツンと建つ平の小屋。登山客と釣り客に愛され続けるこの山小屋は佐伯一家によって代々受け継がれている。覚英、覚秀、覚憲の3代の父子は、小屋の主であると同時に黒部の渓流でイワナを釣って生活する職漁師でもあった。現代人が失いかけた父子の絆、そして雄大な自然を背景にした人間ドラマがあった。―貴重な歴史写真と記録でつづる感動のノンフィンション。
目次
第1章 黒部、再び…
第2章 1代目覚英のダンディズム
第3章 2代目覚秀、山に生涯を捧ぐ
第4章 3代目覚憲、山へ帰る
第5章 黒部よ、永遠に…