感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
13
詩を読むのはだいたい骨が折れるのだが、西尾さんのはちょっと違う。この感じは谷川俊太郎に似て、ツルツルと喉越しよく詩の言葉が頭というか気持ちに入ってくるのはなぜだろうか?実在する書店が登場して、店主さんがいじられてる「ハセガワさん」。話をするまで三年かかったじみな人から聞くふしぎで門外不出のコツ「海」。奈良駅前にちょこんと座る老女の復活「ちいさなおばあさん」など、人間に対する柔らかな視線が感じられる言葉のリズムは、繰り返し読みたいと思わされる… と書いていたら、ああ、そうか、と何か分かりかけた気がする。2024/04/20
ERIN
4
「婆」淋しさの意味も まばゆく沈んだ/「反概念論」 年々 概念は増えてゆくばかりだ そしてそれらの概念を わたしは受けとめすぎている しかも そのすべてが思い込みで かつ わたしはわたしですらないのだ/「この世界は」この向こうに 美しい沈黙があった2025/08/18
わさび漬け
0
西尾勝彦さんの詩の中に出てくる人物がどこか変わっていて、魅力的で、でも切なくて、ふうわりとした気分で読んでいます。2024/02/18