出版社内容情報
本書は、インテリア・建築雑誌『季刊・コンフォルト』に 13回にわたって連載された後『京都の意匠・ 伝統のインテリア・デザイン』『京都の意匠II・街と建築の和風デザイン』としてまとめられた2冊を装いも新たに1冊にまとめたものである。京都で生まれ育った染織史家の吉岡幸雄による幅広い視野と厚みのある知識で語られる京都の数々の意匠は、自然光と室内灯のみで写し取られる喜多章の静謐な写真とあい まって、長い歴史の中で育まれた奥深さを様々な表情で魅せてくれる。(オールカラー、写真総数320点以上)
京都の意匠 目次抜粋
I. みやこの住まいと暮らしのデザイン
玄関・窓・引手・釘隠し・欄間
住宅の細部意匠への心くばり
夏座敷・台所・坪庭・祇園会
神を畏れ敬い、自然と共生する暮らし方
II. みやこの街と建築を彩る京風デザイン
門・塀・垣・屋根
内から外へ自己主張する造形
路地・辻子・小径・橋
人を呼ぶ空間構成の妙
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビイーン
30
現代の住宅の風潮は、古き良き木造住居が解体撤去された跡にハウスメーカーの商業主義的な建売住宅が建てられていく。最近、消えゆく危機にある伝統的な建築をのこしておきたい、と考え始めている。実家の古家をリノベーションするため、まずは京都の旧家を参考にイメージを膨らませよう。2024/09/29
sattin
0
京都の家のいろんなところにスポットをあてた写真集。地元の人ならではの視点もあるし面白かった。地元の人にして、開発された建物の醜さを嘆く部分も結構あったのでやはりそうかと。昔の統一感のある街並みが失われると観光にも響くのでしょうが、自治体はそうは思わないのかな。2022/02/05