内容説明
『源氏』千年の色彩がいま甦る。五十四帖に描かれた襲の色目を完全再現、光源氏の愛した色、女人らの華麗な衣裳。平安の夢368の色布総覧。
目次
桐壷―「桐壷の襲」と「藤壺の襲」の印象
帚木―源氏の二藍の直衣と「文」の染和紙
空蝉―「空蝉」と「軒端の荻」の襲の色目
夕顔―「夕顔の襲」と扇・砧・紙燭など
若紫―最愛の人「若紫」の「山吹の襲」
末摘花―紅花染のいろいろとその染材
紅葉賀―女人たちの紅葉襲の集成
花宴―あでやかな源氏の装束を再現
葵―「車争い」葵の襲と源氏の直衣
賢木―気品のある藤壺宮の鈍色の衣裳〔ほか〕
著者等紹介
吉岡幸雄[ヨシオカサチオ]
昭和21年、京都市に生まれる。生家は江戸時代から続く染屋。昭和46年、早稲田大学第一文学部文芸学科を卒業後、美術図書出版「紫紅社」を設立。『根来』、『琳派』、『伊藤若冲』など多数の美術工芸図書を出版。『染織の美』、『日本の意匠』の編集長を務めるとともに、美術展覧会「日本の色」、「桜」などを企画、監修。昭和63年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぐ。染師福田伝士氏と二人三脚で日本の伝統色の再現に取り組む。平成3年に奈良薬師寺三蔵院にかかげる幡五旗を多色夾纈によって制作。同4年、薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽装束四十五領を復元。同5年、東大寺伎楽装束を制作。天平の時代の色彩をすべて植物染料によって再現し、話題となる。平成14年、東大寺開眼一二五〇年慶讃法要のあたり、管長の紫衣、糞掃衣、鹿草木夾纈屏風、開眼の縷などを制作。ドイツ・ミュンヘン市共立手工芸ギャラリーで「染司よしおか―日本の染色芸術の極致展」、日本橋高島屋で「日本の色 天平の彩り」展、「甦る王朝の美 源氏物語の色」展などを開催。イギリス「シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル」に出展、イギリス大英博物館やアメリカの大学での講義など、国内外で幅広く講演、展覧会をおこない、いにしえからの植物染の奥行きの深さとその美しさについて語っている。平成20年、成田国際空港第二ターミナル到着ロビーのアートディレクターをつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あやの
しゅてふぁん
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
けいこ
こぽぞう☆