目次
第1章 根津嘉一郎と富国生命(自らの事績を表に出さなかった小林中;自由気侭に生きた若き日の姿;日銀の局長に毅然として直言;根津嘉一郎と小林中の間にあった信頼関係)
第2章 帝人事件(金融恐慌に端を発した「帝人事件」;検察が作った、事件の「筋書き」;検事の取り調べで丁々発止のやり取り;供述否定、そして現場検証で昏倒;帝人事件その後、幻に終わった東武鉄道、東急電鉄統合を提案;五島慶太との交渉、そして根津嘉一郎の急逝)
第3章 宮島清次郎(犬養毅、片山潜との“縁”;別子銅山で「現場」に入り込む;養父が経営する紡績会社で資金繰りに奮闘;日清紡社長に転身、労働争議に体を張る;経営改革を実行、グローバル企業に道筋)
第4章 戦後へ(陣頭指揮をとって新時代に対応;難局乗り切りへ、請われて東急電鉄社長に;労働組合と対峙、圧力を受けても一歩も引かず;午前中は富国生命、午後は東急電鉄;五島慶太の画策に辞任を決意;直言フタタ浴び、大蔵大臣に正論をぶつける)
第5章 日本の道筋(根津家の相続問題で池田勇人と出会う;吉田茂と宮島清次郎の国家観;「バカヤロー解散」後の選挙資金確保に奔走;日本開発銀行総裁就任、重厚長大産業を育成;「お前に辞表を出したい」、池田勇人との絆;「天下の浪人」として国の道筋を描く;「財界四天王」、」「影の総理」と呼ばれて;小林中の評価;根津美術館理事長兼館長・武蔵学園理事長;根津公一氏に聞く)
著者等紹介
福井保明[フクイヤスアキ]
1952年兵庫県生まれ。1976年京都大学経済学部卒業後、野村證券入社。ニューヨーク勤務、営業企画部長、野村證券取締役などを経て、野村不動産投資顧問社長を最後に定年退職。剣道と少林寺拳法の有段者。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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