内容説明
欧米では、発送電分離の結果、電気料金はむしろ上がった。電気安定供給の不安も拡大。“改革”と称し分離を急ぐ理由が、「電力国家管理」のための政争の具になっていないか。電気を支配した国家の次の鉾先は、“メーカー”に向かってくる。保守本流の立場からの勇気ある警鐘―。
目次
分割管理出来ない「電気」の特性
電気が無くては生きられない
規制緩和すべきでない日本の骨格
経済原則を無視した主観論の恐ろしさ
ヒト・モノ・カネが壊滅する発送電分離
客観的な発送電一貫体制理論の必要性
地域別発送電一貫体制がなぜ生まれたか
発送配電の“和”と現場の“匠の技能”
全く違う電気と通信
農耕民族稲作技能と発送電系統一貫技能
不都合な電力システム改革案を暴け
著者等紹介
永野芳宣[ナガノヨシノブ]
1931年生まれ。福岡県出身、横浜市立大学商学部卒、東京電力常任監査役、特別顧問、日本エネルギー経済研究所研究顧問、政策科学研究所長・副理事長、九州電力エグゼクティブアドバイザーなどを経て、福岡大学研究推進部客員教授。他にイワキ特別顧問・メルテックス相談役、正興電機製作所経営諮問委員、立山科学グループ特別顧問、TM研究会事務局長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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