内容説明
現代は効率や合理性を優先しすぎたために、人間を見失ってしまった。今こそ生産者と消費者のありようを、人と人の関係に結び直すことによって、新たな地平を切り拓く可能性を見出せると確信した。生活自立の消費者学。
目次
第1章 経済成長は豊かさをもたらすか(過剰消費の時代を生きている;足るを知る品格のある社会への転換)
第2章 「環境の世紀」に乗り出す視座(自然との調和の時代を迎えて;買い物や投資でできる意思表示 ほか)
第3章 生活を問い直す草の根運動ふたたび(消費者の権利が認められた;転機になった第一次オイルショック ほか)
第4章 豊かな食生活は幻想ではないか(食生活が崩れていく;外国頼みでは安全は守れない ほか)
第5章 「食」と「農」の再生をめざして(「夢の農法」を実現しよう;後退してしまった安全性の原則 ほか)
著者等紹介
冨田昌志[トミタマサシ]
1942年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、毎日新聞東京本社に入社。盛岡支局、エコノミスト編集部、学芸部などを経て、1990年4月、生活家庭部編集委員。主に消費者問題、生活文化などを担当。1999年11月退社。現在、川村学園女子大学教授として、消費・環境学、生活文化論などの講義を受け持つかたわら、ジャーナリストとして執筆、講演活動を続けている。また、財団法人消費生活研究所理事、財団法人日本消費者協会評議員などを務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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