内容説明
実務家であり研究者である複眼の著者は、金融の思想の源泉を温ね、当初の姿をとどめるイスラム金融と、欧米金融の発展史とを対比し、欧米での金利のイスラム金融との歴史的分岐点、金利取扱いのあるべき姿を探る。自然利子率への白川方明教授の解説を収載。
目次
第一章 イスラム金融と貨幣・金利と利潤
第二章 投資とイスラム金融
第三章 イスラム金融の禁止項目Gharar
第四章 イスラム金融とTime Value of Money
第五章 伝統金融の危機とイスラム金融
第六章 イスラム金融とイスラム経済
巻末寄稿 ゼロ金利について思うこと―政策金利、市場金利、中立金利―(白川方明)青山学院大学特別招聘教授(元日本銀行総裁)
著者等紹介
渡辺喜宏[ワタナベヨシヒロ]
1947年生まれ。東京大学法学部卒。マレーシア・イスラム金融国際教育センター(INCEIF)卒。Chartered Islamic Finance Professional(修士相当)。旧東京三菱銀行アジア本部長兼マレーシア現地銀行会長。同行専務取締役グローバルコーポレート部門長。外国為替等審議会専門委員、APECビジネス諮問委員会日本委員・金融経済部会長。国際通貨研究所専務理事、京都大学公共政策大学院他で非常勤講師、事業創造大学院大学教授、学校法人AICJ〓州学園理事長を務めた。現任国立大学法人和歌山大学経済研究科客員教授・公益財団中東調査会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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westhoff josh
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イスラム金融を学びたいと手にって、なぜ私は殆ど半分日本について教えられているのか? 断っておきますが、日本が劣後しているといった内容について不満を述べているわけではありません そのことについてまったく裏付けとなるデータを述べず印象論に終始していることが不満なのです しかもその印象論もツッコミどころ満載、主な主張として取り上げている低金利が低成長をもたらすという裏付けにもロジックはなくロックの一文の引用だけ、あまりに幼稚で稚拙だ 欧米の知見もなく、これを読むならエドワード・チャンセラーの方が万倍有意義2025/02/05