一条天皇と中宮定子

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  • サイズ A5判/ページ数 438p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784879231918
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

平安時代、熾烈な権力闘争を繰り広げた藤原氏の栄華を背景にした、中宮定子と一条天皇の愛を描く。 

内容説明

平安時代、藤原氏が栄華を極める一方、熾烈な権力争いが繰り広げられていた。煌びやかな内裏を舞台に、藤原一族の陰謀や策略に翻弄された一条天皇と中宮定子の愛を描く。

著者等紹介

高橋政光[タカハシマサミツ]
1943年山形県上山市生まれ。都留文科大学国文科卒業。静岡県立高校教諭。定年退職後、小説の執筆に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鳩羽

7
定子の裳着から入内、立后に至るまで順風満帆に思われる道隆一家の栄光だが、兼家が誰に関白を譲るかという問題や、権力を手にした途端に身内贔屓の除目を行う道隆、伊周、隆家の浅慮な振る舞いなどが、徐々にその時勢を曇らせていく。特に誰に視点を定めるという訳でもなく、従来のイメージ通りの人物の造形で、淡々と語られる中宮定子の生涯の話だった。誰かがもっとフィクションっぽくアレンジされていたら、人物や時代に魅力を感じられたのではと思った。2023/06/03

サワークリーム

5
タイトルから歴史本と思い注文。定子入内〜亡くなるまでの期間の出来事を描いた小説だった。一条天皇と中宮定子というより、中関白家の栄枯盛衰の物語かも。実資の登場が多い気がするのは小右記の影響?大鏡、小右記、権記、枕草子などを参照して整えて紡いだ感じ。よく調べて書かれている印象。ただ、性描写は苦痛だった(必要と思えず…個人の感想です。すみません)。苦手な方はご注意ください。2024/05/01

あかね

3
高校生の頃、藤原道長の小説を読んで中宮定子にはまった。当時ネットはなかったので、本屋で関連書物を探し歩いていた。今は見識者が色々な書籍をSNSで紹介してくれ、こちらを読んだ。中関白家の栄枯盛衰の影響を受け、若くして見罷った悲哀の人。実家の後ろ楯の有無、当時の出産の死のリスクの高さに思う女性の脆弱さ。もっと男兄弟達がしっかりしていればと思わずにはいられない。唯一の救いは一条天皇との関係で唯一無二感を感じられた事。最後の二人の歌が悲しみを誘う。2024/05/30

みゆう

3
心情を書いているというより史実に近い。この時代の背景はよく分かった。が、定子周辺なので背景より人物関係が分かる。最期の定子が亡くなる直前の短歌に感動する。 2023/10/08

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