内容説明
17世紀以来の自然界教育の思想と実践に学び、現代への蘇生を試みる。ルソーの自然界の観察と自然界教育の探究を精査し、双方向から考究。自然界教育の思想と実践という新たな研究視点の窓を開いた教育実践家としてのルソーに注目。今後の社会変動と自然界教育研究の意義の考察。
目次
第1部 ルソーの自然界思想(自然界思想の先行研究1―自然界観全体を問題とする研究;自然界思想の先行研究2―個別的な問題を扱う研究 ほか)
第2部 ルソーの自然界描写(『新エロイーズ』の「ジュリの果樹園」とクララン農場の自然界;『告白』(第1部)に見る自然界―若きルソーと自然界 ほか)
第3部 ルソーの自然界教育(自然界教育についての先行研究;初期の教育著作での教育思想の展開 ほか)
第4部 現代の教育課題と自然界教育研究(「教育」の定義拡張の可能性;アクティブ・ラーニングと自然界教育 ほか)
本研究の展望(自然界教育研究の意義;自然界教育研究の問題点 ほか)
著者等紹介
荒井宏祐[アライヒロスケ]
1936年東京都生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。日本放送協会(NHK)経営企画室主任研究員(研究開発)、海外派遣研究員(欧米)、放送文化研究所放送研究部主任研究員、文教大学国際学部教授、広島大学私学研修員、東海大学、杏林大学、東京水産大学(当時の名称)各非常勤講師等を歴任。主著(単著):『テレビメディアの経済学 コスト・ベネフィット分析を中心に』(創樹社、1995)(国際公共経済学会学会賞受賞)。『読み直そうルソーの自然 J.‐J.ルソーいおける自然界とその思想』(中央公論事業出版、2008)(国際公共経済学会尾上賞受賞)。専門領域:ルソー研究、TVメディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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