内容説明
脳には我々の心や行動を操る複雑なネットワークがあり、そのしくみを理解するのは容易ではない。本書は、意識的認知の時間的遅れを相殺する脳のストラテジー(戦略)としての小脳の予測運動制御および「注意」の役割について、著者独自の視点から考察を加える。また、最近のトピックである「意識」を生み出す脳ネットワーク説についても、脳回路学的視点に立った解釈を試みる。
目次
第1章 脳のストラテジー(認知と意志;運動準備電位;脳の随意運動制御;注意と小脳;小脳の新たな役割)
第2章 意識と注意
著者等紹介
野田照実[ノダテルミ]
1951年福岡県生まれ。1976年京都大学医学部卒。1976年~1979年九州大学医学部付属病院にて臨床研修。1979年~1983年九州大学大学院医学研究科博士課程(生理系専攻)。この間、京大霊長研(久保田競教授)、京大脳研(佐々木和夫教授)へ国内留学。1984年医学博士(九州大学)。1983年~1993年福井医科大学(現福井大学医学部)生理学教室助手。1986年~1988年NIH奨励研究員(Fogarty International Fellowship)待遇にてニューヨーク市Rockefeller大学留学(浅沼広教授)。1993年~2017年福岡県民間病院にて内科医として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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