内容説明
今日の脳研究に大きな影響を与えたカムキナーゼ2発見に至る経緯を綴る。―地方の新設医科大学で「脳の不思議」に挑戦した研究者たち。どのような環境においても基礎研究を計画的に遂行すれば大きな成果が得られるチャンスに出会うことができる。
目次
1章 カムキナーゼ2とは
2章 旭川医科大学の設置と生化学の研究・教育環境の整備
3章 研究目標の設定・計画・展望
4章 カテコールアミンの生合成の調節
5章 セロトニンの生合成の調節
6章 カムキナーゼ2の発見にいたる過程
7章 新しい活性化タンパク質とリン酸化による二段階活性調節機構の発見
8章 カムキナーゼ2と活性化タンパク質の発見のインパクト
9章 ゼロから出発した基礎研究の進展
著者等紹介
山内卓[ヤマウチタカシ]
1941年生まれ。京都府出身。1965年京都大学薬学部卒業。1970年同大学院薬学研究科博士課程修了。1970年京都大学医学部研究員。1973年旭川医科大学医学部講師。1975年同助教授。1987年東京都神経科学総合研究所副参事研究員。1993年徳島大学薬学部教授。2004年同大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授。2007年徳島大学名誉教授。2007年東京都神経科学総合研究所客員研究員。2011年東京都医学総合研究所客員研究員。2005年日本薬学会学術貢献賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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