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内容説明
両親に愛されずに育った少年、鉄二。心にあいた穴を埋めるように自傷行為を繰り返す日々は、やがて他人を刃で切りつけることで満たされる犯罪紛いの倒錯的悦びへとエスカレートしてゆく…。そんな十六歳の夏、木根商会の若き組長・杜若一鬼と出会った。冷徹な表の顔とは裏腹に太陽のような笑顔で鉄二を包み込む杜若。ただ彼の傍にいたくて…底なしの愛が欲しくて…鉄二は木根商会に入り浸るようになり…。凄絶なる究極愛!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛希
13
ヤクザ×自傷行為を続ける高校生。受けが人の肌を切りつけて興奮する性癖で自分も相手も血まみれにしてしまい、正直ヤクザの攻めよりヤバイ奴だった。ヤンデレ通り越して病んでる。最後は微グロだしハッピーエンドなのにバッドエンドのようでとても好き。とにかく痛そう。 ★★★★☆2016/05/12
白新名
13
作家さん本人がおっしゃっている通りニッチな作品。生理的に受け付けない人は少なからずいると思う。個人的には甘々な攻めとツンデレ受けの恋愛だと思うけど、表現がSMどころではないし血と痛い系がダメだとアウト。 四ノ宮センセの作品はどこか斜めに突き抜けたCPが多いけど、これもまた突き抜けたなぁという感じ。 私としては胸痛で好きな部類に入る作品。2016/04/21
tanya
8
最終的に切り取っちゃうのか〜と言う感じです。肉を中に入れて満足だけど、死んでしまうのはイヤと言うわがまま。鉄二があっぱれです。壊れてる鉄二が嫌いなのに印象に残りました。2017/10/12
cikorin06
7
図。前作既読から一年後に読んだ敵役『鶴巻』の話でした。子供から全く成長していない病んだ精神状態で理解できず読み終える直前でズキューンであっけにとられました。しかし、本作も一定の評価はあるしニーズも有るようですので酷評はしたくないですが、SMを凌駕する痛さのある作品なら警告付きに欲しかったです。所で、【虎と竜】は唯一の理解者『杜若』亡き後の話だったんですよね?そうじゃないと余りにも報われないし。とすると早世だな、二人共。2018/01/18
幸成
7
愛に飢えて育った子供が手に入れたいと思った男。 確かに情が湧いてどうにかしてやりたいとは思いますが精神的にも肉体的にも痛いなぁ。一鬼が何度も何度も言葉で示しても鉄二は聞く耳持たない(信じようとしない)感じでちょっとイラッとしてしまう。まぁ言葉が届かないから最終的に大事なところを切り落としちゃう事になるんでしょうが(泣くぐらいならやるんじゃないよ!)。そこで初めて一鬼を信じれるわけだから本当に命懸けです。でも一鬼が死ななくてよかったよ。2016/05/20