内容説明
韓国「失われた10年」の惨状、ここから日本は何を学ぶか?裏返しの日本社会論。韓国の現在の姿を、内側の目と外側の目、二つの視線を交差していくことで、正確に映し出している。
目次
第1章 自己中心的な民族主義(自民族中心主義;身内正義の価値観 ほか)
第2章 外貌重視と虚飾の文化(外部に向けて内部の批判をしてはいけない;敗北を認めたがらない文化 ほか)
第3章 虚言と虚勢の社会習慣(深刻な社会問題となっている嘘つき;嘘つきがもたらす特異な事件の数々 ほか)
第4章 倫理崩壊への道をひた走る韓国(腐敗蔓延社会をもたらした経済改革の失敗;闇に葬られた一大疑獄事件 ほか)
終章 二つの改造論からみえてくるもの(李光洙の「民族改造論」;朴正熙の「人間改造の民族的課題」 ほか)
著者等紹介
呉善花[オソンファ]
1956年韓国済州島生まれ。1983年に渡日。大東文化大学(英語学専攻)卒業。東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究専攻)修了。現在、拓殖大学国際学部教授。『攘夷の韓国 開国の日本』(文藝春秋)で第五回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
19
心の底から、日本人でよかったと思います。4章の衝撃ときたら…。大げさではなく、本当に「韓国人は世界の嫌われ者」なんだということが明らかになります。フィリピンの韓国人警戒令、欧州免税店での「韓国人ご遠慮願います」の看板、米国での韓国人によるレ○プ注意警告、アルゼンチンで「追放したい民族第1位」獲得、イギリスの「韓国はワールドカップを開催してはいけない馬鹿な国」、その他諸々。国民の4割が移民したいと考えているそうで、愛国心も薄い様子…。呉さんの本は核心をついていて、非常に読みやすいです。2013/09/01
mari
6
情報的には少し古く感じますが、呉さんの本は本当に分かりやすくて見つければ読んでいます。2013/03/30
AZUKI
1
呉善花さんの著書はわかりやすく、コツコツと読んでいます。この著書は、最後まで読むのが辛くなるぐらいの暗い気分になりました。第4章の台湾の少年野球チームの話には驚きました。2013/11/05
あおさわ
1
日本に帰化した呉善花さんの語る韓国人。韓国人のもつ価値観がまさしく日本人とは正反対であることがよく分かります。利己主義をつきつめてできた現代の韓国社会は、多分もう限界に近いのかもしれません。テレビで見せる「美しい韓国」のすぐ奥にあるのは見栄と虚栄心と自己中心的なただのわがままな子どもであることを日本人は知るべきだと改めて思いました。呉さんの知性ある視点は静かにしかし正しく故国を見つめています。2012/04/12
shimachans
1
心底日本に生まれてよかったと思える本。人の振り見て我が振り直せではないが、利己主義が蔓延すると最終的にはこういった状態にまで至ってしまうということを日本も肝に命じる必要があると思う。この著者の作品は2冊目だが、他のものも読んでみたい。 県2011/07/30