内容説明
マルクス主義、実存主義、構造主義といった現代思想がもつ思想・行為の目的意識性の中心にある実践(プラクシス)概念を批判的に再検証し、これまでとりあげられることのなかった実際生活・実際行為(プラチック)の文化的/政治的に多様なあり方をさぐる方途を切り拓く。
目次
プラチックとプラクシスの差異―客観化することの客観化 一つの構造主義批判(サルトルとレヴィ・ストロースの論争から―契機;ピエール・ブルデューのプラチック理論―展開)
M.サーリンズにおけるプラチックとプラクシス
「実践」概念の再検証―「フォイエルバッハ・テーゼ」における「プラクシス」をめぐって(戦前における「テーゼ」受容と「プラクシス」;戦後の「テーゼ」理解の展開とPraxis)