内容説明
国家予算、税制、外交政策を操る一方、他国の経済・社会をも支配する米国の少数エリート―米国、中国、ロシア、中南米、アフリカで展開する戦略を徹底分析し、彼らがもたらす格差と貧困の実態を痛烈に批判。
目次
体制としての米帝国(誰が米国を支配しているのか;米国資本主義の危機か、それとも米国労働者の危機か;市場の自由化と強制移住;経済的帝国建設と汚職の重大性;帝国主義体制―ヒエラルキー・ネットワーク・従属国;帝国主義―大量殺戮の原動力;世界の支配階級―億万長者とその「成功」の方法)
2 米国のシオニスト・パワー(行き止まり―ユダヤ・ロビーに抑圧されるイラク研究グループ;事実の抑圧―レバノンを巡るユダヤ・ロビーとメディア;米帝国と中東―シオニズム・傀儡政権・政治的同盟国)
3 抵抗の可能性(中国の過去・現在・未来―半植民地から世界的大国へ?;米国とラテンアメリカとの関係―決裂・反発・過去の幻想;新しい左翼の風か、それとも新しい右翼の熱気か;ラテンアメリカにおける外国投資―社会的代償と政治的リスク)
4 闘士たちのアジェンダ(経済的代替案;ラテンアメリカ―中流階級・社会運動・左派;帝国打倒におけるイラクとアフガニスタンの重要性)
著者等紹介
ペトラス,ジェームズ[ペトラス,ジェームズ][Petras,James]
ニューヨーク・ビンガムトン大学社会学名誉教授。多くの専門誌だけでなく、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、ネーション、ニュー・レフト・レヴュー、ル・モンド・ディプロマティクといった非専門誌にも精力的に執筆し、その鋭い米国社会批判で知られる。インターネット上でも広く紹介され、自身の公式ウェブサイトも持つ。アメリカ社会学会功労賞、2002年度ロバート・ケニー最優秀書籍賞受賞
高尾菜つこ[タカオナツコ]
1973年生まれ。翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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