内容説明
本書では、企業秩序・職場秩序の確立・維持のために労働者が遵守しなければならない服務規律=ルールを5項目に分類し、これらの項目に属する個々の事項につき、その規律違反が争われた裁判例を素材として、その服務規律の意味・目的、その規律違反が企業秩序の維持・確保に関してなぜ問題となるのか、また、実務上どのようなことに留意しなければならないかを検証した。また併せて、使用者が遵守・配慮しなければならない事項についても考えた。
目次
1 職務懈怠関係(出勤・退勤不良;勤務態度不良 ほか)
2 業務命令関係(業務命令不服従;出張、配転・転勤命令拒否 ほか)
3 業務妨害、施設管理権侵害、職務専念義務関係(業務妨害、施設管理権侵害;職務専念義務違反)
4 職場規律関係(服装規定違反、風紀紊乱行為、セクシュアル・ハラスメント;業務上横領・背任、暴行、脅迫、猥褻行為、業務上の不正行為 ほか)
5 従業員の地位・身分に伴う規律関係(経歴詐称;兼業(二重就職)禁止義務・競業避止義務違反 ほか)