出版社内容情報
長年シジミ研究に携わってきた筆者が、宍道湖のヤマトシジミを中心にシジミの生態などを分かりやすく解説。長年シジミ研究に携わってきた中村幹雄氏（日本シジミ研究所所長）が、宍道湖のヤマトシジミを中心に、シジミの生殖や成長、生態や形態はじめ環境との相互関係、漁業資源としての特性、食としてのシジミなどを74章にわたって分かりやすく解説。おいしい食べ方も紹介している。
山陰中央新報紙面で2015年から2017年に連載した「シジミ物語」を大幅加筆・修正。宍道湖と接する松江や出雲の市民、漁業者だけでなく、一般の人々にシジミをもっと知ってもらい、これからシジミについて研究したいと考えている若い研究者たちにとっての入門書ともなっている。
まえがき
1 日本のシジミ３種
2 汽水湖の特性
3 河川感潮域の特性
4 生殖とは
5 雄（オス）と雌（メス）の判別法
6 肉眼による軟体部観察法
7 軟体部指数法
8 組織学的観察法（組織切片法）
9 生殖巣（卵巣・精巣）の成熟過程
10 産卵期の推定
11 放卵・放精
12 ヤマトシジミの発生
13 発生の各ステージ
14 発生と塩分濃度
15 外部形態
16 内部形態
17 殻の色と形
18 選別とガボ
19 摂餌
20 餌の解明
21 年齢形質
22 シジミの成長
23 寿命と最大サイズ
24 相対成長
25 生態学
26 生態系
27 1982年のシジミ総合調査
28 塩分と表示法
29 湖底環境とシジミ
30 シジミと溶存酸素
31 湖底堆積物
32 調査船
33 採泥器
34 覆砂ーシジミ漁場の環境改善ー
35 湖の物質循環におけるシジミの役割
36 漁獲による水質浄化作用
37 シジミのろ過作用
38 環境耐性
39 水温耐性
40 塩分耐性
41 貧酸素耐性
42 硫化水素耐性
43 汽水産主要二枚貝の環境耐性
44 塩分変化に対する適応
45 酸素不足への適応
46 水産資源の特性
47 漁業法・漁業権
48 漁獲量の変遷
49 主産地
50 宍道湖の漁獲量
51 価格の変動
52 漁獲量の規制
53 大きさに関する規制
54 操業方法の規制
55 禁漁期間・休漁日・操業時間
56 宍道湖・中海の干拓淡水化事業
57 利根川・霞ヶ浦・北浦
58 八郎潟
59 湖山池
60 古代からの食材
61 4拍子揃った食材
62 最高の健康食品
63 おいしい食べ方
64 砂出し方法
65 保存方法（冷凍保存）
66 輸入シジミの現状
67 産地偽装の問題
68 加工食品の表示
69 地産地消
70 サプリメント（健康補助食品）
71 シジミの日（日本の記念日）
72 「遊び」「体験」
73 全国シジミ・シンポジウム
74 日本シジミ研究所
これからシジミを学ぶ人のための参考書
参考文献
あとがき
中村幹雄［ナカムラミキオ］
著・文・その他
目次
日本のシジミ３種
汽水湖の特性
河川感潮域の特性
生殖とは
雄（オス）と雌（メス）の判別法
肉眼による軟体部観察法
軟体部指数法
組織学的観察法（組織切片法）
生殖巣（卵巣・精巣）の成熟過程
産卵期の推定〔ほか〕
著者等紹介
中村幹雄［ナカムラミキオ］
１９４２年島根県に生まれる。１９６７年３月北海道大学水産学部水産増殖学科卒業。１０月日本青年海外協力隊に入隊、ケニア派遣。１９７０年４月島根県水産試験場に採用。１９９７年４月島根県内水面水産試験場場長。１２月水産学博士取得（北海道大学）。２００２年５月日本シジミ研究所設立。日本シジミ研究所所長。水産学博士。専門：ヤマトシジミを主とした水産生態学、水産資源学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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