アラステア画集

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  • サイズ B5変判/ページ数 138p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784878980282
  • NDC分類 723.33
  • Cコード C0071

内容説明

アール・デコ時代を舞台に、頽廃的・倒錯的美の世界を極度の繊細さで描いた、ビアズリーを凌ぐ孤高の天才挿絵画家。その異彩ゆえに時代に消えた“デカダンスの巨星”がいま甦る。

目次

オスカー・ワイルドの世界―「サロメ」「スフィンクス」「王女の誕生日」
宿命の女―「カルメン」「トスカ」
危険な関係―「マノンレスコー」「危険な関係」「椿姫」
「セバスチャン・ファン・ストーク」
神話と聖書―「復活祭のための詩集」「聖アントワーヌの誘惑」
ヴェデキントの“ルル”―「地霊」「パンドラの匣」
「盲のキューピッド」のために
肖像・ポスターほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yn1951jp

42
彼の描いたサロメは、すでに死者のようである。アラステアは、べデキントを、ワイルドを、はたまたフローベールを、ただ彼の想像力を天空に飛翔させるための単なるきっかけとして利用しているにすぎない(K. V.ヴェクラン)広範な教養と高い知性をもち、欧州を放浪し、音楽、絵画、文学、舞踏などあらゆる美の表現者であり、服装はもとより居住空間のインテリアに至るまで完璧なる〈外見〉を追究し彼は、〈アラステア=真のダンディー〉という理想的芸術作品を創り上げようとした(平田雅樹)2015/10/15

HANA

38
繊細で豪奢でそして退廃的。人物画が多いのだが、人物と衣装が一体になって、一つの紋章になっているように見えた。特に衣装の繊細さは見ていると引き釣り込まれそうになるほど。黒と白と赤の三色だけの画面なのだが、それが百の色合いを使った絵よりも遥かに豪奢に見える。それにしてもモローもビアズレーもアラステアもサロメを描いているが、あの話世紀末の画家をよほど惹きつけるのであるな。見比べると三者其々の画風の違いがわかって面白いと思う。世紀末のデカダンスを愛する人なら、一目見ただけで惚れ込むと思う。2013/09/30

adri8na

2
蜘蛛の巣のようなレースと糸が光る画で、小さなフリルのヒダが心地良く震えている。踊っている二人の抱擁の画が、敬愛するクリムトの抱擁と接吻のイラストversionにみえた。珍しい気持ちになる。anywayz山本タカト氏も好きです。アラステアも好きです。そして、ピアズリーも。ルキノヴィスコンティヨロシクな、白金に輝く美のERA!Yも私も愛するルードヴィヒ神々の黄昏が久々に観たい!2014/11/25

綿菓子

1
美しい作品の数々。もっと多くの人に知ってもらいたいが、古書の値を考えるて難しいのが実情。復刊が望まれる。2011/08/26

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