日本の名随筆 〈39〉 芸

日本の名随筆 〈39〉 芸

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784878939396
  • NDC分類 914.68
  • Cコード C0395

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

27
ここで芸とは、人が素材に加える技巧と情念だと理解。◉糝粉団子の屋台のじいさんの手わざから国探し神話にまで発想を拡げる河井寛次郎、お見事。◉志村ふくみ。桜の幹で染めた色が桜色で、花弁で染めた色がうす緑。(p. )本当のものは見えるものの奥にあって、物や形にとどめておくことのできない領域のもの。海や空の青さもまたそういう聖域のものなのでしょう。◉ほかに、相馬御風「実物と模型」。石川淳「小林如泥」。昭和19年に銀座で猪狐ヌートリアを食べた鈴木信太郎。大谷晃一「指物師(現代職人伝)」は聞き書きの拾い物。2019/06/30

アナクマ

21
「ものをつくること」は詩人・大岡信による技術者論。◉「工芸=趣味を含んだ実用品」(山本鼎)への関心、あるいは、生活に深く食い入った器物感覚を育てるために、自分の欲する物をみずから作ってみよう。実用品を作るという課題の難しさは「物の抵抗」としてたちあらわれるが、その手ごたえを通じて「外部」にめざめさせられ、その分だけ自己の拡大を感じられるようになる。(p.240)作ることで眼と手と頭は一層きめこまかになり、生き生きと外界に反応できる力をもった内界が育てられる。◉ボタン押し人間への危惧、でもあろう。2019/06/27

行加

4
「工芸」のエッセイ。身近な物なのに、意外に未踏のジャンルでした(^_^;) 志村ふくみさんは、中学校で大岡信さんのエッセイで出会ってから、ずっと(〇十年…)気にはなってますが、なかなか彼女の御本を読めないでいます(^_^;) でも、ここで一編読めただけでも幸せでしたv 後はやっぱりジュサブローさん。ごめんなさい、怨霊玉梓の幼児体験は、未だに尾を曳いてますwww でも、好きv2015/06/13

ishu

0
ジュサブローさん目当てで。2011/09/10

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